感謝状を手にする栗岡宏さん(左)と渡辺貴文さん=江津市江津町、江津署
感謝状を手にする栗岡宏さん(左)と渡辺貴文さん=江津市江津町、江津署

 江津署はこのほど、海に入り命を絶とうとした50代女性を救助した江津市江津町の会社員、栗岡宏さん(54)と同市渡津町の会社員、渡辺貴文さん(47)に感謝状を贈った。

 2人は6月28日午後11時40分ごろ、同市黒松町の岩場でイカ釣りをし、帰ろうとした際、車のヘッドライトに反射する靴とかばんなどを発見した。命を絶とうとする人が近くにいると思い、持参したライトを照らして周囲を捜索した。岩場の近くで肩まで海に入った女性を見つけ「落ちたのか、上がってきて」と声をかけたところ、女性は2人の呼びかけに応じて陸に上がった。

 女性にけががなかったため、2人が江津署に車で送り、保護してもらった。

 2人は「初めての経験で驚いたが、女性が説得に応じてくれて命が助かって良かった」と振り返った。

 長崎憲弘署長は「貴重な生命が救われた勇気ある行動に感謝している。人命救助に今後とも協力してほしい」と話した。

 (村上栄太郎)