中国四国百貨店協会が23日発表した山陰両県4店の7月の売上高は前年同月比10・0%減の14億6500万円で、2カ月連続で前年を下回った。2019年同月と比べると20・6%減。上旬の豪雨に加え、中海圏域での新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のいた。
一畑百貨店(松江市)は前年同月比6・6%減の4億5100万円だった。観光事業などを除く百貨店単体は11・0%減。宝飾・美術は好調だったが、婦人服が振るわず、食品もお中元が伸び悩んだ。
JU米子高島屋(米子市)は10・9%減の3億1500万円。宝飾・美術品は動いたものの、婦人服は約3割減った。
米子しんまち天満屋(同)は12・0%減の3億6800万円で、婦人服、紳士服、子供服のいずれも苦戦。ブランドの撤退により、前年に開いた売り尽くしセールが実施できなかった影響も出た。
鳥取大丸(鳥取市)は11・1%減の3億3100万円。催事の開催で食品の減少幅を抑えたが、衣料品を中心に軒並み落ち込んだ。 (金津智也)