謎解きクリエイターとして幅広く活動する松丸亮吾さんの「ご当地ナゾトキ教室」が11日、松江市学園南1丁目のくにびきメッセであった。島根の「衣食住」に絡めた謎解きを出題し、多くの親子連れが挑戦。自身の子どもの頃のエピソードも紹介し、好きなことを続けて個性を持つことの大事さを訴えた。
謎解きは、図や問題文を読み解くなどして答えを導き出す3問を出題。名産の「しじみ」や松江城の「しゃちほこ」、「着物」がそれぞれ答えとなり、分かった子どもたちが次々と手を挙げた。
松丸さん自身が経験したエピソードも紹介。テレビゲームに関して、母親は約束した時間の勉強と引き換えに遊ぶことを許可していたといい、「最初はゲーム目的だったけど、気づけば自然と勉強するようになった」と振り返った。「社会に出る時には勉強以外のことをどれだけやったことがあるかが非常に大事。僕の場合はゲームだった」と語った。
AI(人工知能)が日常生活に溶け込む中で求められる生き方について「目標ややりたいことを追求している人の方が、AIが太刀打ちできない個性を手にする。誰かに否定されても負けず悔いなく、好きなことを続けて」と呼びかけた。
松江市立津田小学校3年の藤原周市さん(9)は「やりたいことを思い切ってやって、という言葉がとても印象に残った」と話した。
この日午前中には人気ユーチューバーの市岡元気さんの科学実験もあり、両イベントで計千人が来場した。
(白築昂)