日経平均株価が昨年7月に続き最高値を更新した。欧米株に比べ出遅れ感がある中で海外マネーが継続して流入。米国の関税交渉は日本と合意に至るなど進展しつつあるほか、米利下げ期待も重なり楽観論が台頭した。ただ高関税による日本企業への影響が一層顕在化すれば投資家心理を冷やしかねない。市場には過熱警戒感もあり、火種がくすぶる。

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 影響は限定的

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