島根県隠岐の島町で15日、はたちの集いが開かれた。90人が旧友との再会を喜び、親や恩師らが新しい門出を祝った。
同町は盆休みに毎年つどいを開く。式典で池田高世偉町長は「若い力が必要になる。いつか島に帰り、地域振興と発展に力を貸してもらえることを期待する」と祝辞を述べた。
20歳を代表して船員竹本柊(しゅう)さん(20)=隠岐の島町城北町=が「友達に出会わせてくれた隠岐の島に感謝している。古里を誇りに思い、両親、地域社会の期待に応えたい」とあいさつした。
式典では、若手隠岐民謡グループの隠岐っ娘(こ)キャラバン隊が「しげさ節」など3曲の踊りを披露した。出席した広島県呉市の海上自衛官、安部紘汰郎さん(20)は「懐かしい顔が見られてよかった。年を取ったら隠岐に戻りたい」と話した。
終了後には、小学校のタイムカプセルが開けられ、中から出てきたテストの答案や当時の写真を手に思い出話に花を咲かせた。
(鎌田剛)