大規模災害が起きるたび、被災者はトイレの不足に苦しんできた。平時には当たり前と思える存在がひとたび失われれば、体調は悪化し、災害関連死の引き金ともなる。自治体は予算や保管場所といった壁に直面。量と質をいかに確保するか、試行錯誤が続く。

 ▽危機意識

 汚物があふ...