協定書を手にする生協しまねの安井光夫理事長(右)と田中武夫安来市長=安来市安来町、市役所安来庁舎
協定書を手にする生協しまねの安井光夫理事長(右)と田中武夫安来市長=安来市安来町、市役所安来庁舎

 【安来】安来市と生活協同組合しまね(松江市西津田1丁目)が19日、地域活性化に向けた包括連携協定を結んだ。高齢者の見守り活動や地場産品の消費拡大などで連携する。

 生協しまねは島根県内で7万3千世帯、同市では全世帯数の31%、4400世帯の組合員がおり、家庭などに商品を宅配している。生協しまねが同協定を結ぶのは益田、大田、出雲の各市に次いで4例目。

 協定は、高齢者支援▽子育て支援▽地場産品の消費拡大▽買い物困難者支援▽その他地域課題の解決-の5項目。高齢者支援では、宅配時に高齢者の見守りを兼ね、異常に気付いた際には関係機関に連絡する。地場産品の消費拡大に向けて生協しまねの商品カタログに安来の地場産品を追加掲載する。

 両者は2014年4月に災害時支援協定を結び、今回の協定締結で連携を強化する。市役所安来庁舎であった締結式で田中武夫市長と生協しまねの安井光夫理事長が協定書を交わした。

 田中市長は「高齢者や子どもたちに生協の目が行き届く。安心して暮らせる社会の構築につながることに期待する」とあいさつ。安井理事長は「今以上に福祉の目で地域を見守る。安来発の産品の魅力も他地域に紹介したい」と話した。(中山竜一)