須山裕之署長(左)から感謝状を受け取る清水幸男さん=大田市長久町、大田署
須山裕之署長(左)から感謝状を受け取る清水幸男さん=大田市長久町、大田署

 【大田】踏切内で倒れていた高齢の男性を見つけて救助したとして、大田署は20日、大田市波根町の無職清水幸男さん(88)に感謝状を贈った。

 清水さんは7月25日正午前、自宅近くの歩行者向けの踏切で、頭にけがを負い自力歩行や十分な応答ができずに倒れている男性(85)を発見した。携帯電話で地元の民生委員に助けを求め、男性を抱きかかえて引きずるように踏切外に連れ出した。救助の終盤に警報音が鳴って遮断棒が下り始めたといい、間一髪で助け出した。

 119番通報し、男性は入院したが、軽傷で退院したという。現場は墓地への通路になっていて、清水さんは日ごろから高齢者の通行を気にかけていた。男性は墓参りで京都府舞鶴市から来訪していた。踏切内に手押し車が倒れているのが見え、異変に気が付いた。

 大田署で須山裕之署長から感謝状を受け取った清水さんは「大きな事故にならなくて良かった。私自身は週2回、3~6キロの散歩や野菜・米作りに励んでいる」と笑顔で、健康づくりのこつも話した。(勝部浩文)