島根県育英会の奨学金で、総合建設業などの6社でつくる中筋グループの寄付による「中筋給付特待生制度」を受ける学生2人がこのほど、出雲市姫原町の中筋組を訪れ、中筋元尚社長らから激励され、勉学精進への思いを新たにした。
制度は2004年度に始まり、毎年優秀な2人を特待生に選び、返済義務のない給付金を月3万円支給する。寄付は総額で6600万円に上り、これまで37人が社会人となった。現在の特待生は7人。
松江市の開星高出身で岡山商科大経営学部商学科1年の吉川天珠さん(19)と、松江東高出身で鳥取大医学部保健学科2年の槙原菜々美さん(20)が訪れ、将来の夢や部活動、アルバイトの様子などを話した。
中筋社長は「目の前で困っている人がいたら、行動できる人になってほしい」とエールを送った。
小学生から続ける野球に打ち込む吉川さんは「感謝の気持ちでいっぱいだ。助けてもらっている側として、自分も行動に移せる人になりたい」と話した。看護師と助産師になる夢を持つ槙原さんは「島根に戻り、地域に貢献できる人材になりたい」と意気込みを披露した。 (黒沢悠太)










