西村康稔経済再生担当相は25日の参院議院運営委員会で、新型コロナウイルス感染拡大防止へ全国知事会が提言したロックダウン(都市封鎖)の案に慎重姿勢を示した。公共交通機関や道路の料金を時間帯で変える制度を導入する内容について「相当混乱が生じる」と指摘した。
知事会は20日にまとめた緊急提言で、時限的な都市封鎖の検討に触れた。西村氏は議運委に先立つ政府の基本的対処方針分科会で、知事会会長の飯泉嘉門徳島県知事から呼び掛けがあったとした上で「時間を取って議論しよう」と応じたことを明らかにした。
一方、西村氏は感染抑制のための外出制限強化に関し「検討を絶対に進めなければならない」と訴えた。衆院議運委では、ロックダウンは国によって方式や程度も異なると紹介し「法改正によらなくとも何かできないのか、常に考えてきている」と述べた。