第六章・天に抛(なげう)つ(19)

 

 加藤清正、池田輝政(てるまさ)、そして浅野幸長(よしなが)と、頼みの綱とも言うべき大名を次々と失い、豊臣家でも危機感をつのらせたのだろう。

 幕府との和平派である織田...