サクラクレパスの創業者佐武林蔵(1886~1968年)の出身地、鳥取県日南町霞の町美術館で、オイルパステル誕生100年を記念した特別展「クレパス誕生100周年 近代巨匠から現代作家までのクレパス画展」が開かれている。前期は7日まで、後期は12日~10月19日。
同美術館と大阪市のサクラアートミュージアムが所蔵する小磯良平や岡本太郎など158人の芸術家による計193点を前期と後期で入れ替えて展示する。厚塗りや削り取りなどさまざまな技法で描かれ、オイルパステルが持つ表現の可能性に驚かされる。
岡本太郎の作品「鳥と太陽」は原色を多く使い、太陽の上に黒い鳥を描き、力強い生命力が伝わる。
近くに住む七瀬寿恵さん(77)は趣味でちぎり絵や水彩画を描くといい「構図や奥行きなど自分の創作に生かしたい」と話した。
同美術館の浅田裕子館長は「一つの画材で描いたとは思えないほど幅広い。オイルパステルのイメージを大きく変える作品が必ず見つかる」と来場を呼びかけた。午前8時半~午後5時。入館料は一般800円、高校生300円、中学生以下は無料。月曜休館。8~11日は展示作品入れ替えのため休館。月曜が祝日の場合は火曜休館。(藤本みのり)













