若手からベテランまでの画家や彫刻家による「現代作家たちが描いたクレパス画展」が、鳥取県日南町霞の町美術館で開かれている。作家それぞれの独自の世界観が多彩な技法で描かれ、来場者を楽しませている。21日まで。
活躍中の現代アーティスト46人が手がけた76点を展示。催眠術に興じる子どもたちを主題とする画家加藤ゆわさんの大作「催眠術ごっこ」(縦約130センチ、横162センチ)は幻想の世界を、青空に浮かぶ満月などで表現。深みのある色合いを、下地のピンク色に緑や青の重ね塗りをして出した。
日本を代表する彫刻家舟越桂さんの哀愁漂う人物画「習作」や、画家西井英男さんがクレパスとともに金箔(きんぱく)を使い桜の大樹をきらびやかに表した「桜(百年の樹)」も目を引く。
鳥取県南部町上中谷の会社員重道竜二さん(40)は「同じクレパスという画材で描いたとは思えないほど、いろんな作風の絵がある」と堪能した。
入館料は一般200円、高校生100円、中学生以下無料。月曜休館。(佐貫公哉)