【出雲】乳牛の体形などを競う「全日本ホルスタイン共進会」に参加する出雲農林高校(出雲市下横町)の生徒が8日、地元の酪農家に牛を引く技術などの指導を受けた。
同共進会は日本ホルスタイン登録協会(東京都)が5年に1度開き、各県の代表乳用牛が集まる。10月25、26の両日、北海道安平町で開催される。前回は新型コロナウイルス禍で中止になり、今回は10年ぶり。
動物科学科の3年生5人が飼育牛1頭と出場する予定。高校生を対象にした部門では、牛を引く技術の審査があるため、生徒たちは牛をおとなしくさせ、ゆっくり歩く練習を繰り返している。
この日は、地元の酪農家が参加し、見本を見せながら「牛の頭は同じ高さで」「肩を押さえて歩幅を調整して」と助言した。最初は、牛が前に進もうとしないなど苦労していたが、徐々に呼吸を合わせてゆっくりと一緒に歩けるようになった。
飼育する牛は子牛の頃から毎日、面倒を見ていて、リーダーの葉田尚希さん(17)は「牛は家族のような存在。教えてもらったことを生かし、好成績を挙げたい」と話した。島根県からは同校の飼育牛を含む3頭が出場する。(佐野卓矢)













