29日に始まるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の制作統括を務める橋爪國臣チーフ・プロデューサーが、松江市内で作品に込めた思いや制作の舞台裏を語った。ヒロイン役の選考過程や制作上のこだわりを小泉八雲のひ孫で、小泉八雲記念館の小泉凡館長との対談で明かした。詳報を3回にわたって紹介する。よりドラマが面白くなるかも。

 ■「小泉八雲を支える話」ではない。


 連続テレビ小説を企画するのは2回目(過去に『ブギウギ』を担当)です。こんな裏側でドラマやってるんだなとか、小泉セツさんをドラマのチームはこういう風に捉えてるんだな、みたいなことが伝わればいいなと思っています。

 小泉セツとは何か。僕の捉え方は「小泉セツは普通の人である」。これをテーマにしたいと思っています。すごい特別な人、何かを成し遂げた人みたいなことではなくて、本当に普通の人なんだなっていうことをドラマのテーマにしたいと思っています。

 将来的に小泉八雲は怪談を作り、名作と言われている著...