国内で初めて、古墳時代中期(5世紀前半)の滑空する鳥の姿を表現した装飾付き朝顔形埴輪(はにわ)が、松江市八幡町の八幡鹿島山古墳で見つかった。同市が18日発表した。鳥形装飾は高い技術で制作され、非常に優れた土製品。市は古墳に葬られた豪族と、近畿地方のヤマト王権との密接な関係を示す貴重な資料と注目している。

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