俳優の吉永小百合が、28日放送のテレ東系『池上彰×吉永小百合 昭和100年』(後6:30~8:50)に出演し、母から口止めされていたという出来事を明かした。
【番組カット】昭和の年表を興味深そうに見る吉永小百合
昭和100年となる今年、“昭和を知って未来へ繋げる”をコンセプトにこの100年間で日本が歩んできた成功と失敗の軌跡を振り返る特別番組の第2弾。吉永が演じた昭和という時代を大きなテーマにしつつ、最新主演映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開、キノフィルムズ)で吉永が演じた登山家・田部井淳子さんの半生なども振り返りながら、未来へとつなぐキーワードを探った。
「昭和の女性の社会進出史」についての話題の中で、池上彰が「初めて映画に出演って言われた時にはどう思われました?」と質問。吉永は「正直申しまして、私の家が大変貧しかったんですね。父が借金取りが来たりして辛い思いをしてるから、父のためにと思っていたので、中学卒業してすぐに日活という映画会社に入って、その時の給料が1万円。1本出演すると2万円だった」と俳優への道に進んだ経緯を語った。テロップで「昭和33年 大卒初任給 1万3467円」と補足説明していた。
吉永は「それは決して低い値段ではなかったようです。サラリーマンの方々もそれほど高い値段をもらってなかったっていうので、たいへんありがたく」としつつ、「ただめちゃめちゃな重労働で、夜寝る間もないような撮影が1、2年は続いた」と振り返った。
「家計を助けるために健気だった」という池上の相づちにうなずき、「学校行って、給食費が払えなくて、忘れてきたって言いなさいって母に言われたことがあるんですよ」と打ち明け、池上を驚かせた。続けて「それを母に言うと、そんなことを言わないでって悲しい顔をして、ある時から言わないようにしてましたけど、きょうは言ってしまいました」と茶目っ気な笑顔で告白した。
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