世界の音楽ファンが注目するショパン国際ピアノコンクールが開幕した。前回2021年大会のセミファイナリスト角野隼斗は、コンクールが「転機になった」と語る。いまや国際的に活躍する人気ピアニストとなった角野が語る“ショパコン”とは―。(取材・文 共同通信=須賀綾子)

 ―角野さんの音楽人生に、ショパンコンクールはどんな影響をもたらしましたか?

 「コンクールに出ていなければ、今ほど海外でコンサートはできていなかったと思います。ヨーロッパのエージェント(代理人)が僕を見つ...