東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムで生徒を引率した千葉市立中の教諭2人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、千葉県と市は30日、県内の学校を対象にした31日以降の学校観戦を中止すると発表した。感染を公表した29日時点では継続する方針だったが、感染対策の負担や保護者からの不安の声を受け、一転させた。
熊谷俊人知事は30日の記者会見で、中止の理由を「引率教諭の事前のPCR検査など、さらなる感染対策は教育現場の負担となる」と述べた。
神谷俊一市長は報道陣に「保護者から不安の声が多く寄せられ、観戦できる環境ではないと判断した」と説明した。
市教育委員会によると、同じ市立中で教諭6人の陽性が相次いで判明。うち2人が発症数日前の25日に1年生を引率して千葉市の幕張メッセを訪れていた。2人が移動に使ったバスには生徒18人が乗っており、市が検査を進めている。