大分大は創薬ベンチャーの「VLPセラピューティクス・ジャパン」(東京)などと共同開発する新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)を10月にも始めると発表した。モデルナ製などと比べて少量の接種でも効果が期待できるという。2022年の実用化を目指す。
大分大によると、ワクチンは遺伝物質「メッセンジャーRNA」を活用し、体内で自己増殖する機能を持つ。副反応を起こしにくいとされ、変異株にも対応できる可能性がある。
治験は健康な45人前後を対象に実施し、約1年間かけて十分な抗体が作られるかどうかや、安全性を確認する。
北野正剛学長は記者会見で「全世界の人にとって有意義なワクチンだ。できるだけ早く実現したい」と話した。