新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せないとし、12月5日に開催予定だった「国宝松江城マラソン」の中止が決まった。中止は2年連続となる。

 国宝松江城マラソン実行委員会が30日、発表した。

 実行委は中止の理由を、スタートや待機場所となる松江市総合体育館(松江市学園南1丁目)での選手の3密対策が難しいことに加え、医療従事者、ボランティアの確保の見通しが立たないためと説明。例年、6~8月にかけて約5千人のランナーを募集するが全国の感染状況を考慮し、募集を見合わせて開催可否を検討していた。

 大会は島根県内唯一のフルマラソンで松江市、島根陸上競技協会、山陰中央新報社、実行委が主催。2018年にスタート。参加ランナーの評価で決まる「2019全国ランニング大会100撰」に選ばれた。

 島根陸協の赤名磨差己専務理事は、開催の可否について全国から多くの問い合わせがあったとし「ランナーの要望に応えられず申し訳ない。来年大会につながるよう準備したい」と話した。 (中村成美)