島根県津和野町後田のJR津和野駅前に展示されている蒸気機関車(SL)を活用した「夜汽車撮影会」がこのほど、開かれた。町内外の鉄道ファン約50人が、国鉄時代の運行を演出し、再現された出発前作業などをカメラで熱心に撮影した。
展示する車両「D51-194号機」を使い、ヘッドマークの交換作業を再現したほか、ゲストに招いた元機関士と元操車係の2人が点検や連結作業の所作を披露した。臨場感ある演出に、参加者からは感嘆の声が上がった。
熊本県小国町の小学校1年佐田貴柾(たかまさ)さん(7)は「撮影会のためにSLやまぐち号に乗って来た。かっこいい写真が撮れてうれしい」と喜んだ。
イベントは津和野町観光協会とSLやまぐち地域振興会が主催した。企画した町観光協会職員の福田聖馬さん(28)は「夜の駅舎を活用することで非日常の鉄道風景を楽しんでもらえる。これからも続けていきたい」と話した。
(岡野優衣)













