居合術の演武を披露する関係者=松江市内中原町、島根県立武道館
居合術の演武を披露する関係者=松江市内中原町、島根県立武道館

 日本に古くから伝わる武術の普及と発信を目的にした演武会がこのほど、松江市内中原町の島根県立武道館であった。居合術や空手をはじめ、松江藩ゆかりの「直信流柔道」など、鍛錬に励む人たちが洗練された身のこなしを披露し、観客を魅了した。

 8流派から約40人が参加し、約15分ずつ披露した。源義経が伝えた「貫心流居合術」では、演武者が気合の入ったかけ声とともに鞘(さや)から素早く刀を抜きだし振り下ろした。会場からは大きな拍手が上がった。直信流柔道は中国拳法などの影響も受けており、投げなどのさまざまな技が繰り出された。

 重吉伸一実行委員長(68)は「みんなで協力して伝統武術を後世に残していきたい」と話した。(白築昂)