道具の扱い方を確認する三斎流九曜会の会員=松江市外中原町、月照寺
道具の扱い方を確認する三斎流九曜会の会員=松江市外中原町、月照寺

 茶どころ松江の秋を彩る「第42回松江城大茶会」(山陰中央新報社主催)が25、26の両日、松江市の城山周辺7会場で開かれ、抹茶や煎茶の9流派が来場者をもてなす。開幕を前日に控えた24日は、各流派がそれぞれの会場で準備作業に当たった。

 ・松江城大茶会 25日開幕 参加9流派紹介

 松江松平家の菩提(ぼだい)寺・月照寺(松江市外中原町)では武家茶道の三斎流が席を設ける。松江松平藩7代藩主の松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))がしたためた「長楽」の軸や鳳凰(ほうおう)が描かれた水指を用意し、和菓子は「ととせ」と名を付け、天守の国宝10周年を祝う取り合わせで迎える。三斎流九曜会の福間喜代美さん(70)は「お祝いの茶会を楽しんでほしい」と話した。

 事前予約制だが、両日とも各会場で当日券販売がある。1席1500円で、お茶とオリジナル和菓子が楽しめる。松江城馬溜(うまだまり)では市内の高校、大学の茶道部員による「おもてなし茶席」(予約不要)もある。(森みずき)

 各流派の会場は次の通り。

 ▽松江歴史館=不昧流不昧会(25日のみ)、表千家(26日のみ)、方円流、素心流
 ▽明々庵百草亭=不昧流大円会
 ▽赤山茶道会館=裏千家
 ▽月照寺=三斎流
 ▽東林寺=武者小路千家
 ▽松江北堀美術館=小笠原流