有限会社三英堂
松江で唯一、全国でも限られた老舗が謹製する御題菓-令和8年御題【明】をテーマに、三英堂伝統製法<しののめ造り>により仕上げた令和八年御題菓『夜が明けるまで』


令和八年御題菓『夜が明けるまで』

有限会社 三英堂(本社/工場:島根県松江市浜乃木1-1-53、寺町本店:島根県松江市寺町47 代表取締役:岡 英介)は、宮中にて毎年新年に執り行われる「歌会始の儀」の御題を題材とした和菓子“御題菓”を、昭和60年より40年にわたり創作し続ける、松江で唯一、また全国でも極めて限られた和菓子店の一つです。この度、令和8年御題【明】に寄せた御題菓『夜が明けるまで』を、冬季限定にて謹製し、令和7年12月より販売いたします。
<開発背景>
京都、金沢と並ぶ日本三大菓子処の一つである松江。松江は茶の湯文化が色濃く残る地として知られ、江戸時代には松江藩七代藩主・松平治郷公(不昧公)が茶の湯を広めたことで、四季の移ろいや自然の情景など多彩で繊細な和菓子文化が育まれました。
そのような土地で和菓子づくりを続ける三英堂では、令和8年の御題【明】に、時代を映す象徴的な言葉としての意味を見出しました。
不安定で先が見通しづらい今だからこそ、「夜の先にある希望の光」や「人と人をつなぐ想い」を和菓子に込めたい――その想いから、本年の御題菓『夜が明けるまで』は生まれました。
<商品コンセプト>
『夜が明けるまで』は、どんなに遠く感じる夜の時間も、決してひとりではない――あなたを想い、見守る存在があることをそっと感じてほしいという願いを込めました。「夜が明けるその時まで、あなたを想い寄り添う」という優しさを重ねています。
菓子の意匠は、夜が明ける直前の曖昧で美しい「色の重なり」を、三英堂伝統の技法〈しののめ造り〉によって表現しております。複数色の餡を層にして木枠で押し固め、ひとつひとつ丁寧に仕上げたこの逸品は、味わいとともに見た目にも時間の移ろいを感じていただけます。

不昧公が茶の湯において重んじた「余情の美」を手がかりに、明るさそのものではなく“明るさへと移ろう瞬間”を描くことを目指したこのお菓子は、松江に息づく「和菓子を愛しむ文化」を現代に受け継ぐ象徴的な一品です。
<御題菓とは>
「御題菓」とは、毎年1月に宮中で催される歌会始の儀において、その年の御題にちなみ和菓子店がその御題をテーマに創作した和菓子です。御題が毎年替わるため、「その時にしか味わうことのできない限定品」として、和菓子ファン・贈答需要にも支持されています。

三英堂では、御題に即したストーリーをイメージし、色合いや造形で表現する〈しののめ造り〉を用いて制作しており、構想・試作を含めて約半年をかけています。
昭和60年から40年間毎年作り続けており、松江では唯一、また全国的にも極めて限られた和菓子屋でしか製造されておりません。
御題菓は、御題の意味を読み解き、物語を構築し、色と餡で表現する創作であり、構想から完成まで半年を要する手間のかかる仕事です。その“手間”こそ、文化への敬意であり、三英堂が大切に守り続けている付加価値でもあります。
また御題菓の制作は、当店の伝統技法〈しののめ造り〉を伝える重要な機会でもあります。熱い餡を何層にも重ね、職人が手で押し固めるこの技法は、繊細な色のにじみや曖昧な境目といった“人の手の表情”を引き出します。御題菓は、この技法の魅力を最も活かせる場であり、多くの方に知っていただきたい三英堂の財産です。
松江で御題菓を製造しているのは三英堂のみ。後発の和菓子店だからこそ、文化を受け継ぎ、新たに紡いでいく役割を担いたい──その想いが、私たちが御題菓を作り続ける理由です。

三越伊勢丹が運営する全国各地の銘菓を厳選し展開している、和菓子のセレクトショップ【菓遊庵】の12月旬歳時記 『迎春を彩る祝いのお菓子』にも例年ご採用していただいております。

<近年の御題菓>

令和四年御題【窓】 御題菓『窓 君を想う』

令和五年御題【友】 御題菓『友 青空と君と』


令和六年御題【和】 御題菓『和 和らげば春』

令和七年御題【夢】 御題菓『夢 夢のようなきせき』

歌会始の儀について
歌会始の儀は、毎年1月、宮中(皇居)にて、天皇皇后両陛下の御前で行われる年始の歌会であり、一般から詠進された自作短歌(詠進歌)や、選者・召人・皇族の歌などが披講される、日本では極めて稀有な国民参加型の宮中文化行事です。 歌に御題の文字を詠み込むことがひとつのルールになっています。
〈しののめ造り〉について
〈しののめ造り〉とは、熟練職人が熱いうちに練った餡を、羊羹舟と呼ばれる木枠に何層にも押し重ね、手でしっかりと固めて造形する、三英堂に伝わる伝統技法です。
Instagramでも<しののめ造り>による銘菓「日の出前」のムービーをご覧いただけます。(Instagram:@saneido_official リール公開中)
URL:https://www.instagram.com/saneido_official/reel/DHkGqbmyhTB/?hl=ja

<製造工程>

ベースとなる色の餡を棒状に。

組んだ色の餡を押し重ねていきます。




表面にくる餡を羊羹舟に配します。

押し重ねた餡を羊羹舟に交互に重ねていきます。




皮むき餡を重ねます。

仕上げに表面を整えていきます。

木板でしっかりと押し固め、一晩寝かせます。


羊羹舟から取り出し、寸法に切っていきます。

仕上げに金箔を丁寧に飾り付けていきます。

完成


令和八年御題菓『夜が明けるまで』掛紙デザイン


1本入パッケージ

0.5本入パッケージ

<販売にあたってのメッセージ>
「夜が明けるまで」という題名には、“踏み出したその一歩を信じて、暗闇を越えていく”という想いが込められています。大切な人を想う気持ち、自分自身に寄り添う優しいひとときを、この菓子を通じて味わっていただければ幸いです。
令和8年の幕開けにふさわしい、限定和菓子 令和八年御題菓『夜が明けるまで』で、新しい年に期待を寄せるひとときをお届けいたします。
<商品概要>
商品名:令和八年御題菓『夜が明けるまで』
価格:0.5本入(200g)1,080円/1本入(400g)2,160円
賞味期間:15日(常温保存可)
販売期間:令和7年12月上旬~令和8年1月末(※2ヵ月間限定)
販売場所:三英堂 各店舗・公式オンラインショップ(http://www.saneido.jp/)
11月20日より公式オンラインショップ、及びお電話(予約受付電話番号:0852-21-3403)にてご予約受付開始いたします。
<三英堂について>

御菓子司 三英堂 寺町本店

昭和4年(1929年)島根県松江市にて創業。
優秀な製造技術と誠実さを認められ、諸茶道の御茶席菓子や芸術家の方々にご愛顧をいただいています。
<代表銘菓>不昧公 御銘「菜種の里」、河井寛次郎氏 命名「日の出前」

菜種の里

日の出前

これまでの伝統を活かしつつ、「特別な場だけでなく日々の中で長く、深く、愛される和菓子屋であること。」を目指し、日々精進しています。

tel: 本社/工場.0852-21-3403 寺町本店.0852-31-0122
mail: info@saneido.jp
Instagram: @saneido_official

■本件に関するお問い合わせ先
有限会社 三英堂
担当:代表取締役 岡 英介
本社/工場:島根県松江市浜乃木1-1-53
電話:0852-21-3403
E-mail:info@saneido.co.jp
ウェブサイト: http://www.saneido.jp/
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