2人の印象や思い出を語り合った(左から)木村拓哉、倍賞千恵子 (C)ORICON NewS inc.
2人の印象や思い出を語り合った(左から)木村拓哉、倍賞千恵子 (C)ORICON NewS inc.

 俳優の倍賞千恵子と木村拓哉が21日、都内で行われた映画『TOKYOタクシー』初日舞台あいさつに登壇した。初日を迎え、ここまで撮影や宣伝期間をともにしてきた2人が改めて印象を語った。

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 本作は、フランスで初登場新作1位を獲得、2022年に日本でも公開されヒットしたフランス映画『パリタクシー』が原作。昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田洋次監督が、刻々と変化する大都市<東京>を舞台に、人生の喜びを謳いあげる、感動のヒューマンドラマ。

 タクシー運転手・宇佐美浩二役の木村と、浩二の運転で東京・柴又から神奈川・葉山にある高齢者施設まで送られることになった85歳のマダム・高野すみれを演じた倍賞。木村は「フラットな方ですし、経験値は比べ物にならない。いつも、最終的にものごと、感情が笑顔で終わってくださる方なので、疲れていたり大変なことがあったとしても、倍賞さんのすべてほわっと包んでくれる笑顔で向き合ってくださるので自分的には毎回、心地よい魔法をかけていただいているよう」とすると倍賞が手で魔法をかけるような仕草をみせて和ませた。

 すると倍賞は「木村さんは本当に真面目な方。私が心を投げかけてもちゃんと受け止めてくれる。とても気楽に自分のことができてとっても幸せでした」としみじみ。タクシーの運転席と後部座席での撮影では「バックミラーにお兄ちゃんよりもすごく大きな目が映るんです…あの、渥美清さんよりも大きな、すてきな目が写るんです(笑)その目に力づけられて毎日お芝居ができました。この人なら全部言ってしまおうという、すみれがどんどん出てきた大変楽しい毎日を過ごさせてもらいました」と感謝を明かした。最後は、2人の舞台あいさつ恒例のハイタッチを交わし、会場をわかせていた。

 この日は蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、山田洋次監督が参加した。