「おやすみなさい。心置きなく寝てね」

 平日の午前。宮城県塩釜市のコミュニティーセンターで“お昼寝”をしていたのは、子どもたちではない。7人のママだ。ベッドはパーティションで仕切られ、半個室状態に。照明が落とされ、オルゴールの音がかすかに流れる。セラピストのヘッドマッサージを受けると、ママたちは気持ちよさそうに静かな寝息を立てた。

 育児に追われるママに昼寝をしてもらう取り組みが始まったきっかけ...