佐川急便は2022年半ば以降、配送用で使う軽ワゴン約7200台を順次EV(電気自動車)に切り替えていく。そのEVを提供するのが昨年設立されたベンチャー企業ASF(本社・東京都港区)だ。

 このプロジェクトの特徴は、「made by Japan」であり、企画、開発は日本のASFが主導し、製造は中国企業という「ファブレス」の産業形態が自動車産業に及んでくることを意味する。

 「ファブレス」とはファブリケーション(製造)のための設備を持たないという意味だ。製品ブランドを持つメーカーが自社で生産設備を持たずに、...