歌手の松本伊代と早見優が6日、東京・丸の内のコットンクラブでコンサート『松本伊代 早見優 SWEET WINTER ~L-O-V-E~』を開催した。
【写真】軽快なトークでもわかせた松本伊代&早見優
1980年代を代表するアイドルとしてデビューし、今も幅広い世代に愛される松本と早見。昨年の“前世で姉妹だった”という物語仕立ての公演から1年。再びコットンクラブの冬のステージに戻ってきた。
午後3時の公演の会場は、早い時間から期待を胸に席につくファンで超満員に。ステージに3人のミュージシャンが登場し、客席のボルテージが高まる中、松本と早見のステージが開幕。オープニングは竹内まりやの「すてきなホリデイ」のカバーからスタート。白いジャケットと華やかなロングスカートをまとった松本と、黒いミニスカートのワンピース姿の早見が客席後方から登場し、観客と目線を交わしながら客席を歌い進む姿に、場内から大きな拍手と歓声が上がった。
ステージに登場した松本と早見は1曲を歌い終わり、「皆さん、ようこそコットンクラブへ!」とあいさつ。早見が「早いもので昨年のステージから1年が経ちました」と語ると、松本は「また一つ歳をとりました!」と軽やかに返し、客席からは笑いが起きた。さらに今年のテーマ「L-O-V-E」に触れ、「皆様に愛を込めたステージをお送りします!」と笑顔の2人が宣言した。
前半では、早見が「Dream a Little Dream of Me」を丁寧に歌い上げ、松本が「Laughter in the Rain」を情感豊かに披露。さらに「にがい涙」では2人が息の合ったハーモニーを響かせ、恋の記憶をテーマにした3曲を立て続けに披露した。
MCでは、若い頃の恋心をめぐるトークの中で、「携帯電話が無かった時代はデートの待ち合わせで3時間待っても平気だった」「学校で友達たちと話す時間が楽しみで、でもその人が好きと気づいた途端話せなくなった」など、“青春の風景”が語られ、観客は大きくうなずきながらトークに耳を傾けた。また、「キュン!」とする話の途中で、2人は観客の掲げる大きなうちわに注目。松本が「ありがとうございます!(笑)」とお礼を伝えたうちわの先には、2人の顔ではなく、松本の夫である「ヒロミ」の大きな顔写真が。さらに、アイドル時代の話しに移ると、早見はラジオ局で手渡されたレコードの中に、その人の電話番号が記されていたエピソードなどを披露し、会場をわかせた。
MCの後は中森明菜の「TATTOO」、ブラジリアン・ナンバー「マシュ・ケ・ナダ」、そして「真夜中のボサ・ノバ」を立て続けに披露し、大人な雰囲気で客席を酔わせた。さらに、松本の代表曲「センチメンタル・ジャーニー」と、早見の代表曲「夏色のナンシー」が続くと、場内の熱気は最高潮に。
後半は「恋」ではなく、「愛」についてのトークからスタート。早見が「恋が育つと愛になる」という言葉を口にし、このテーマでPUFFYの「愛のしるし」とKANの「愛は勝つ」の2曲が届けられると、歌い終わった2人からは「今日ここに足を運んで下さっている皆さんの“愛”に私たちは支えらています」と感謝の言葉が送られた。続いて「皆さまに感謝を込めてハワイの愛の歌を歌わせていただきます」というメッセージと、振り付けのレクチャーを挟み、早見が「Aloha Oe」を歌うと、歌声に合わせて客席が楽しそうに体を動かし、温かくハッピーな空気が会場に流れた。
さらに、美空ひばりがジャズのスタンダードナンバーを日本語で歌ったことで、日本でも知られるようになった「ラヴ」。この曲を、2人はデュエットしながら歌い、観客に明るい歌声を届けた。そしてラスト2曲となってところで2人が選んだ曲は、竹内まりやの「すてきなヒットソング」。10代でデビューし、音楽と共に歩んできた2人のこれまでの人生を振り返るような歌詞に、会場が聴き入った。
ライブのラストソングは、2人から観客への一足早いクリスマスプレゼントとして「ジングル・ベル」が送られた。2人は手に鈴を持ち、軽快なクリスマスソングに合わせて客席をめぐり、観客とハイタッチしながら歌うなど、会場が明るく楽しい雰囲気に包まれ、ライブは終演となった。
■セットリスト
M1:すてきなホリデイ
M2:Dream a Little Dream of Me
M3:Laughter In The Rain
M4:にがい涙
M5:TATTOO
M6:マシュ・ケ・ナダ
M7:真夜中のボサ・ノバ
M8:センチメンタル・ジャーニー
M9:夏色のナンシー
M10:愛のしるし
M11:愛は勝つ
M12:Aloha Oe
M13:ラヴ
M14:すてきなヒットソング
M15:ジングル・ベル
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