東日本大震災の津波や原子力災害を伝える伝承館が岩手、宮城、福島各県に造られ、震災遺構など震災伝承ネットワーク協議会が登録した施設は約350に上る。過酷さは今も眼前にある。阪神大震災で被災した神戸市には「人と防災未来センター」が整備され、直下地震の教訓を展示する。
災厄を後世に伝える語り部の活動、映像の再生、仮想現実(VR)を使った追体験-。経験をリアルに伝え、命を守ろうとする取り組みが続く。
マスメディアもなく、伝承の手法が限られていた江戸時代までは、どう災害に向き合い、教訓を後世に伝えたのか。
それを知るため高知県立高知城歴史博物館で...











