日本画家、西堀刀水(にしぼり・とうすい)(1886~1963年)の生誕140年の回顧展が、鉄の歴史博物館(雲南市吉田町吉田)で開かれ、歴史風俗画や神仏画など18点が並び、来館者の目を引いている。
西堀刀水は日本画家、版画家として著名な吉川観方(かんぽう)へ最初に絵の指導をした師とされているが、美術館や博物館での作品収蔵がほとんどなく「謎の画家」として研究が進んでいなかった。
回顧展は同館を運営する鉄の歴史村地域振興事業団が主催した。同館に刀水の「鍛冶祖神御像(かじそしんみぞう)」が所蔵されていたことがきっかけで岡本怜嗣事務局長(41)が2021年から全国で収集、調査をした。
「源義家公坐像(みなもとのよしいえこうざぞう)」は平安中期-後期の武将・源義家を描いた作品で、描線をはっきりと残し、鎧(よろい)の細部も細かく描かれている。隣に展示される「楠公図(なんこうず)」は楠木正成を描いたとされる作品で、輪郭線をぼかし柔らかく表現されている。
岡本事務局長は「今まで知られてこなかった日本画家の活動が刀水の作品を通して分かった。刀水のすごさを広めたい」と話した。
31日まで。午前9時~午後5時(入館は午後4時まで)。入館料は一般580円、小中学生290円。月曜休館(祝日の場合翌日)。
(景山達登)













