第九章・隠居と縁組み(28)

 

 利常は玉室(ぎょくしつ)上人の書状を読み、気持ちのおさまりがついた気がした。幕府のやり方に対する危惧(きぐ)を、玉室上人や後水尾(ごみずのお)上皇と共有していると分...