平和記念東京博覧会のポスターを紹介する中尾慶治郎副館長=鳥取県南部町下中谷、祐生出会いの館
平和記念東京博覧会のポスターを紹介する中尾慶治郎副館長=鳥取県南部町下中谷、祐生出会いの館

 鳥取県南部町出身の孔版画家・板祐生(1889~1956年)が収集した博覧会ポスターの企画展が、同町下中谷の祐生出会いの館で開かれている。大正~昭和期の40点を展示し、来館者は当時の盛り上がりに思いをはせている。16日まで。

 1917~38年のポスターを展示した。産業技術や文化の過渡期で、18年ごろまでは絵の具を塗り重ねる石版印刷で制作されていたが、19年以降はインキを使う輪転機が採用された。

 22年に東京都であった平和記念東京博覧会のポスターは、自由の女神像で知られるローマ神話の女神リベルタスをイメージした。天照大神(あまてらすおおみかみ)が勾玉(まがたま)の首飾りを身に着け、高く掲げる右手には、たいまつの代わりに鏡が輝いている。

 28年、高松市での全国産業博覧会は、弓を構える那須与一を手前に大きく配置した。未来的な白い塔がそびえ立つ背景との対比が面白い。中尾慶治郎副館長は「古さを感じさせない斬新なデザインを楽しんでほしい」と話した。

 午前9時~午後5時。火曜休館。入館料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。(中村和磨)