取り組みの成果を発表する江津工業高校の生徒=江津市江津町、市総合市民センター
取り組みの成果を発表する江津工業高校の生徒=江津市江津町、市総合市民センター

 今春卒業予定の江津工業高校の3年生と中国職業能力開発大学校島根校(ポリテクカレッジ島根)2年生の計6組による研究発表会がこのほど、江津市江津町であり、ものづくりを通して地域貢献や課題解決を探った1年間の成果を披露した。

 江津工高建築・電気科の佐和優人さん(18)と山藤愛理耶(えりや)さん(18)は、同校図書館に返却される本を自動で消毒する装置を開発した。市販品は100万円程度と高価なため、安価で手作業よりも時間短縮になるように挑んだ。

 開発した装置は、キッチンペーパーを巻き付けたローラーに消毒液がシャワー状に吹き付けられる。本を置くと自動で動き、ローラーを通過すると、消毒が完了する。同校の図書館に設置された。佐和さんは「作業負担の軽減が図れた。後輩が改善点に取り組んで実用的にしてほしい」と話した。

 ポリテクカレッジ島根の生産機械技術科の3人はシロイルカのバブルリングとマジックリングの発生する原理と再現を研究した。空気圧を利用した装置の開発を進めていて、完成後に水族館アクアス(浜田市・江津市)に贈る予定という。

 発表会は市や島根県などでつくる実行委員会が毎年主催。市民ら260人が聞き入った。(村上栄太郎)