昨年11月、東京都内の公立中学校。体育館に集まった3年生たちは、産婦人科医の千原哲二さん(60)=仮名=の話に、静かに聞き入っていた。
「コンドームを使用しても最初から最後まで適切に装着しないと15%は妊娠する可能性があります」
性教育の授業。千原さんは外部講師として学校に招かれた。内容は、通常の性教育よりも幅広く、生殖や性交、人権、性的同意、ジェンダー平等まで伝えていく。この教育手法は「包括的性教育」と呼ばれ、国際的にはスタンダードな授業だ。
生徒たちに感想を聞くと「聞いておいて良かった」と好反応。保護者や教員からも「もっと積極的に教えるべきだ」という声が上がる。それなのに、日本では一部の地域でしか導入されていない。理由を突き詰めていくと、政治に行き当たる。(共同通信=池田絵美)
▽望まない妊...












