【大田】大田第三中学校(大田市水上町)の全校生徒12人が、学校敷地内の登り窯で焼いた陶芸作品の窯出しが24日にあった。地元で窯業が盛んなことにちなみ、60年以上続く学校の伝統行事。生徒たちは焼き上がった食器、花器など約500点をリレー方式で次々と取り出した。
窯から出てきたのは生徒に加え、教職員、地域住民らが手掛けた皿、わん、湯飲み、カップ、花器や、観光客にプレゼントしようと作った縦9センチ・横3・5センチの丁銀(ちょうぎん)(銀貨)形の焼き物。
生徒たちはこれまで学校に泊まり込みで窯の火を管理し、苦労して焼き上げただけに、色合いや表情が一つ一つ異なる作品を目の当たりにすると「きれい」「すごい」と感嘆の声を上げた。
作品は11月3日にある学校の文化祭に並べ、地域の行事や観光施設でも展示する予定。
3年生の北野倖弥さん(14)は「うまく制作できたと思うので多くの人に作品を見てほしい。この学校でしかできない良い思い出がつくれた」と話した。
(錦織拓郎)













