「CinemaCon 2026」ウォルト・ディズニー・スタジオのプレゼンテーション登壇者 Photo by Leon Bennett/Getty Images for Disney
「CinemaCon 2026」ウォルト・ディズニー・スタジオのプレゼンテーション登壇者 Photo by Leon Bennett/Getty Images for Disney

 ウォルト・ディズニー・スタジオは現地時間16日、米ラスベガスで開催された映画興行関係者向けイベント「CinemaCon 2026」でプレゼンテーションを実施し、今後の劇場公開ラインナップを一挙に発表した。

【動画】『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』『The Dog Stars(原題)』予告映像

 会場にはディズニー、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムなど各部門の関係者やキャストが集結。未公開映像や新情報が次々と披露され、スタジオの“攻勢”を印象づけた。

■「映画館体験」を強調 新規格「Infinity Vision」も発表

 ディズニー・エンターテインメントの共同チェアマン、アラン・バーグマンは、2025年の実績として『ズートピア2』『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』『リロ&スティッチ』の3作品がいずれも大ヒットしたことを強調。過去10年で9回、世界興収1位を記録するなど圧倒的な実績をアピールした。さらに、「観客を劇場へ呼び戻す“必見の体験”を届け続ける」と意気込みを語った。

 また、配給部門トップのアンドリュー・E・クリップスは「映画館は他では得られない特別な場所」と強調。プレミアム・ラージフォーマット(PLF)シアターの新認証制度「Infinity Vision」を発表し、大型スクリーンや高精細映像、没入型音響といった基準を満たす劇場を認定することで、体験価値の向上を図るとした。

 ディズニーは2026年に入ってすでに、20世紀スタジオの『HELP/復讐島』と、ディズニー&ピクサーの『私がビーバーになる時』の2本を公開。いずれも批評家・観客双方から高い評価を受けている。2週間後には、20世紀スタジオの話題作『プラダを着た悪魔2』が公開を迎える。

 会場では、『プラダを着た悪魔2』主演のアン・ハサウェイから来場者に向けた特別メッセージが上映されたほか、本編映像の一部も初公開。物語は2006年公開の前作から20年後を舞台に、ミランダ(メリル・ストリープ)、アンディ(ハサウェイ)、エミリー(エミリー・ブラント)、ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)らが再集結。ニューヨークのファッション界を舞台に、新たなドラマを繰り広げる。監督はデヴィッド・フランケル。

■『スター・ウォーズ』新作が7年ぶりに劇場へ

 約7年ぶりとなる『スター・ウォーズ』劇場映画として大きな注目を集めている『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』は5月22日に日米同時公開される。会場では最終予告に加え、約18分の本編映像が上映され、大きな注目を集めた。

 監督・共同脚本・プロデューサーはジョン・ファヴロー。ペドロ・パスカル、シガーニー・ウィーバー、ジェレミー・アレン・ホワイトらが出演。舞台は『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の後。帝国崩壊後もなお混沌とする銀河で、孤高の賞金稼ぎマンダロリアンと、フォースの力を秘めたグローグーが新共和国の依頼を受け、帝国残党の脅威に立ち向かう。

■『トイ・ストーリー5』ウッディ&バズ再集結、新映像に期待高まる

 続いて、ディズニー&ピクサーの人気シリーズ最新作『トイ・ストーリー5』(日本の公開日は7月3日)の最新映像が初披露された。ウッディ役のトム・ハンクス、バズ・ライトイヤー役のティム・アレンが登壇し、おなじみのコンビが再びスクリーンに戻ってくることに、会場は大きな盛り上がりを見せた。

 今作のテーマは、“おもちゃvsテクノロジー”。ウッディやバズ、ジェシーらおなじみの仲間たちが、新たに登場するタブレット端末“リリーパッド”と対峙する姿が描かれる。

 ボニーが新しいデバイスに夢中になる中で、おもちゃたちは自分たちの“役割”や“存在意義”と向き合うことに。遊びの形がデジタルへと移り変わる現代ならではのテーマが、シリーズに新たな問いを投げかける。

 監督はアンドリュー・スタントン、共同監督はケナ・ハリス。音楽はシリーズおなじみのランディ・ニューマンが手がける。

■実写版『モアナと伝説の海』&『Whalefall(原題)』

 実写版『モアナと伝説の海』(日本公開は7月31日)からは、マウイ役のドウェイン・ジョンソン、主人公モアナ役で映画デビューを果たすキャサリン・ラガイアがステージに登場。ラガイアは「シネマコン2026」で“ライジングスター賞”を受賞。今後の飛躍にも期待が集まる。イベントでは、本編映像の一部も初披露された。

 20世紀スタジオの新作『Whalefall(原題)』(全米公開は10月16日)も紹介された。本作は、巨大マッコウクジラに飲み込まれた男の極限サバイバルを描くスリラー。主人公ジェイ(オースティン・エイブラムス)は、亡き父の遺骨を探すため海に潜るが、突如現れたクジラに飲み込まれてしまう。残された酸素はわずか1時間――父から学んだ教えを頼りに、生還への道を模索する。会場では、緊迫感あふれる本編映像の一部も上映され、観客の注目を集めた。

■リドリー・スコットの新作『The Dog Stars(原題)』予告編初公開

 リドリー・スコットが監督・プロデューサーを務める『The Dog Stars(原題)』の予告編が初公開された。ピーター・ヘラーのベストセラー小説を原作とする本作は、「生き延びることは本能だが、人間性を保つかどうかは選択である」というテーマを掲げたサバイバルスリラー。

 感染症によって文明が崩壊した後の世界を舞台に、主人公の若きパイロットのヒグ(ジェイコブ・エロルディ)は、かつて愛する人を失いながらも、軍仕込みのサバイバリスト、バングリー(ジョシュ・ブローリン)と、愛犬ジャスパーとともに、孤立した生活拠点を築いて生き延びていた。そんな中、謎めいた無線通信をきっかけに、ヒグは「まだ誰かが生きているかもしれない」という“希望”と“人間らしさ”を探し求め、未知の世界へと踏み出していく。

■サーチライト・ピクチャーズの新作も続々

 2027年に日本公開が決定しているサーチライト・ピクチャーズの新作『ワイルド・ホース・ナイン』からは、本編映像の一部が初公開された(全米公開は11月6日)。

 舞台は1973年のチリ軍事クーデター直前。CIAの局長MJ(スティーヴ・ブシェミ)の命令により、エージェントのクリス(ジョン・マルコビッチ)とリー(サム・ロックウェル)はチリの首都サンティアゴからイースター島へと派遣される。 島を象徴する石像に囲まれ、長年パートナーを組んできた2人がそれぞれの暗い過去や現在進行中の陰謀と格闘する中、クリスが反体制派の2人の学生(マリアナ・ディ・ジローラモ、アイリン・サラス)と築いた新たな絆が、この孤高の楽園への旅を思わぬ方向へと導いていく。CIAのエージェントに迫り来る、想像もつかない危機とユーモラスかつ謎に満ちた展開は、どんな運命を引き寄せるのか。マーティン・マクドナーが脚本・監督を務めるダークコメディ。

 サーチライト・ピクチャーズは、今年『レンタル・ファミリー』が日本でもヒット、『これって生きてる?』が4月17日から劇場公開中だ。日本公開は未定だが、今後も話題作を控えており、人気コメディシリーズ第3弾『Super Troopers 3』が8月7日に全米公開予定。さらに、トニー・ギルロイ監督、ペドロ・パスカル主演の新作映画『Behemoth!』や、ケイト・ブランシェット主演の『Sweetsick』などが現在ポストプロダクション中となっている。

■ディズニー・アニメーションの新作『Hexed』声優発表

 ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの新作『Hexed』の続報として、ヘイリー・スタインフェルドとラシダ・ジョーンズが声優として参加することが発表され、新しいロゴとともに初出し映像も上映された。

 『ウィッシュ』(2023年)、『モアナと伝説の海2』(2024年)、『ズートピア2』(2025年)に続く65作目の新作で、全米では11月25日に劇場公開予定だ。

 本作は、衝動的で型破りな10代の少女ビリー(スタインフェルド)が、自身の中に眠る魔法の力に気づくところから始まる。その力が解き放たれたことで、郊外の生活から一転、魔女の世界「ヘクセ」へと導かれ、壮大な冒険へと巻き込まれていく。やがてビリーは、慎重な母アリス(ジョーンズ)と手を組み、世界を揺るがしかねない家族の秘密に迫っていく。

 監督はフォーン・ヴィーラスントーンとジェイソン・ハンド、共同監督にジョージー・トリニダード、プロデューサーはロイ・コンリーが務める。

■『アイス・エイジ』の新作発表

 人気アニメーションシリーズ最新作『アイス・エイジ:ボイリング・ポイント』が、2027年2月5日に全米公開されることが発表された。会場にはシリーズおなじみのキャストであるレイ・ロマーノ、クイーン・ラティファ、デニス・リアリーが登壇し、最新作の見どころについて語った。

 ラティファは、2026年の「ビッグ・スクリーン・アチーブメント・アワード」で“カルチュラル・インパクト・イン・フィルム賞”を受賞予定であることも発表され、会場から大きな拍手が送られた。

 シリーズ第7弾となる本作では、マンモスのマニーやナマケモノのシド、サーベルタイガーのディエゴ、エリー、そしてスクラットらおなじみの仲間たちが、これまで描かれてこなかった“ロスト・ワールド”の未知の領域へと足を踏み入れる。恐竜と溶岩が入り乱れるスリリングかつコミカルな冒険が展開されるという。

 会場では、映画冒頭シーンの特別映像も上映され、ファンの期待を一層高める内容となった。

■マーベル最新作『アベンジャーズ』に注目集まる

 プレゼンの最後を飾ったのは、今年最も期待される作品の一つである『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』。マーベル・シネマティック・ユニバースはこれまでに37作品を展開し、史上最も成功した映画フランチャイズとして知られる。その最新作が12月18日に公開(日米同時)されるのを前に、期待はますます高まっている。

 本作を最高の環境で体験してもらうため、スタジオは世界中の優れた劇場を選定し、新たな認証基準「Infinity Vision」を導入。大型スクリーン、鮮明で高精細な映像、そして没入感の高い音響といった条件を満たす劇場を認定し、観客が最良の環境で作品を楽しめるようにする取り組みだ。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』は、まさにこのフォーマットでの鑑賞を前提とした作品となる。

 「Infinity Vision」についてさらに説明するため、ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)がステージに登壇。9月には『アベンジャーズ/エンドゲーム』が同フォーマットで劇場再上映されることを発表した。

 さらにファイギは、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』の監督を務めるルッソ兄弟(アンソニー・ルッソとジョー・ルッソ)をステージに招き入れ、マーベル・コミックスでも屈指の強敵として知られるヴィクター・フォン・ドゥームについて語った。

 さらに会場のボルテージを一気に引き上げたのは、ロバート・ダウニー・Jr.のサプライズ登場だ。ドクター・ドゥームの象徴であるグリーンの衣装をまとい、ドルビー・コロシアム(シーザーズ・パレス内のザ・コロシアム)の客席後方から姿を現すと、観客は大歓声。ステージに進んだダウニーは、本作の初出し映像を上映し、その後、“キャプテン・アメリカ”ことクリス・エヴァンスをステージに呼び込んだ。

 『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』では、異なる3つのユニバースから集結したヒーローたちが、かつてない規模の脅威に直面し、運命的な衝突へと突き進む。

 ダウニーとエヴァンスをはじめ、クリス・ヘムズワース、ペドロ・パスカル、ポール・ラッド、アンソニー・マッキー、フローレンス・ピュー、ヴァネッサ・カービー、トム・ヒドルストン、セバスチャン・スタンら豪華キャストの出演も話題だ。

 プレゼンのラストでは、スクリーンに“ドゥームズデイ”のカウントダウンが表示され、12月の公開日へと刻々と近づくその瞬間を印象づける形で幕を閉じた。

 集合写真(前段左から)ディズニー・エンターテインメント共同会長のダナ・ウォルデン、ティム・アレン、トム・ハンクス、ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、ディズニー・エンターテインメント共同会長のアラン・バーグマン(後段左から)デニス・リアリー、レイ・ロマーノ、クイーン・ラティファ、ドウェイン・ジョンソン、キャサリン・ラガアイア、ジョン・ファヴロー、ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ。