手作りのあんどんに明かりをともして平和を願う「万灯会(まんとうえ)」が26日、松江市袖師町の宍道湖岸であり、市民が柔らかな心地よい光に見入った。
湖に浮かぶ嫁ケ島の環境保全に取り組むNPO法人「水の都プロジェクト協議会」(松江市米子町)が毎年開いている。
日が沈み、周囲が少しずつ暗くなると、メンバーが並べたあんどん(高さ30センチ・直径10センチ)の光が湖岸に広がり、神秘的な風景が現れた。
家族で訪れた松江市上乃木6丁目、主婦藤原優子さん(43)は「(水都の)松江らしい機会を作ってくださった」と感謝した。
協議会の仙田一吉理事長(76)は「皆さんが穏やかな気持ちになり、子どもたちの古里の思い出にもなってくれればうれしい」と話した。(多賀芳文)