新型コロナウイルスの感染拡大第6波に備え、島根県が自宅療養の支援体制を強化する。自宅療養者の看護や診療を行う医療機関や訪問看護ステーションに20万~50万円を上限として費用を助成するほか、診療報酬の対象外となる電話での健康観察を県の委託業務とし、患者数に応じた対価を支払う。

 防護服やパソコンの購入費といった体制整備に伴う助成で、医療機関や訪問看護ステーション、薬局がオンラインで診療を行った場合は20万円、自宅を訪ねて診療、看護をした場合は50万円をそれぞれ上限に支援する。

 電話で1日2回以上の健康観察を行う訪問看護ステーションには、受け持ち患者1人につき7千円を支払い、夜間対応だと2万6千円を加算する。訪問看護ステーションに健康観察や入院の可否判断の助言を行った医療機関にも患者1人当たり2万円を支給する。

 事業費は計1億1100万円でコロナ対策に関する国の交付金を活用した。

 県感染症対策室によると、県内では9月30日までに128人が自宅で療養し、9カ所の訪問看護ステーションが電話での健康観察を担った。訪問診療を行ったケースはなかった。 (佐々木一全)

 

■接種予約可能機関 出雲市が特設サイト

 新型コロナウイルスワクチンの個別接種で出雲市が29日、市の新型コロナ特設サイトで予約可能な医療機関の案内を始めた。市民が効率的に予約が取れるようにする。

 特設サイトは市ホームページで確認でき、医療機関名と電話番号を一覧で載せた。接種可能な日については個別に問い合わせる必要がある。

 予約が埋まった時点で医療機関から市に連絡が入る仕組みで、随時削除する。30日午後6時時点で、13機関が掲載されている。

 市は15日に集団、個別接種ともに新規の予約を始めたが、集団接種はすぐに定員に達した。市民から、個別接種できる医療機関を知りたいとの要望を受け、対応を決めた。 (月森かな子)