島根県病害虫防除所が1日、トビイロシワアリによる農作物被害が県内で初確認されたと発表した。西日本で広く生息する種で、巣の除去やこまめな除草を呼び掛けた。

 8月に県西部のキャベツ畑で食害の痕跡がある生育不良の株を見つけ、農林水産省神戸植物防疫所が鑑定でトビイロシワアリによる被害と断定した。体長2・5ミリほどのトビイロシワアリは雑食性で昆虫のほか、植物の種や樹液も餌とする。

 1985年以来、被害が確認されたのは島根が21都県目で、鳥取県では確認されていない。 (佐々木一全)