青色回転灯が付けられた公用車を披露する清原正義学長(左から2人目)や佐々木肇署長(右)ら=浜田市野原町、島根県立大浜田キャンパス
青色回転灯が付けられた公用車を披露する清原正義学長(左から2人目)や佐々木肇署長(右)ら=浜田市野原町、島根県立大浜田キャンパス

 島根県立大(浜田市野原町)の教職員15人が浜田署から青色防犯パトロール隊(青パト)に任命された。2009年10月の女子学生殺害事件後、教職員が10、11月に週1回、大学周辺を中心に市街地をパトロールしてきた。年月がたち、事件を知らない学生が増えたため、教職員が青色回転灯を付けた公用車で巡回し、存在感を高める。

 

 26日で、女子学生の行方が分からなくなった日から丸12年となる。青パトは、事件が忘れられないよう啓発活動を兼ね、広く市内をパトロールする。

 8日に学内で任命式があり、佐々木肇署長が「青色回転灯で明るく安全な浜田市を実現できるよう見守ってほしい」と隊員15人を激励。「安全・安心パトロール実施中」というシートが張られた公用車がお披露目された。清原正義学長は「事件を忘れないよう、地域が一体となり、わがこととして防犯意識を高めていきたい」と力を込めた。

 事件の風化を防ぎ、市民に注意喚起するため8月下旬には、浜田署や浜田市が大学付近の通学路を「安全安心ロード」に指定した。

      (宮廻裕樹)