<短歌>宮里 勝子選
抽斗(ひきだし)は妣(はは)の住む場所品々の一つ一つにありし思い出 雲 南 難波紀久子
【評】亡くなられた母上様の使っておられた抽斗を妣の住む場所と捉えて、ありふれた内容を比喩によってさらりと言い切る潔さ。品々と、具体的に示さずすべてが思い出につながるものであり母上の存在の証しなのです。
大勢が茶碗並べた飯台に今われ一人朝食をとる 江 津 大岩 郁夫
【評】飯台の言葉がやさしく懐かしい。高度経済成長で核家族化となり台所はキッチンと呼ばれるようになる。今...
<短歌>宮里 勝子選
抽斗(ひきだし)は妣(はは)の住む場所品々の一つ一つにありし思い出 雲 南 難波紀久子
【評】亡くなられた母上様の使っておられた抽斗を妣の住む場所と捉えて、ありふれた内容を比喩によってさらりと言い切る潔さ。品々と、具体的に示さずすべてが思い出につながるものであり母上の存在の証しなのです。
大勢が茶碗並べた飯台に今われ一人朝食をとる 江 津 大岩 郁夫
【評】飯台の言葉がやさしく懐かしい。高度経済成長で核家族化となり台所はキッチンと呼ばれるようになる。今...
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