鳥取県大山町議会は12日、男性町議(39)=1期=の倫理観を問う政治倫理審査会(5人)を開いた。学校給食費の無償化を巡る議案質疑で問題発言があったとして、町民25人が政倫審の設置を請求したことを受けた。12月上旬までに結論を出す。
請求書などによると、6月17日の町議会教育民生常任委員会で発言。町が子育て世代の移住促進を念頭に、無償化する方針を示したのに対し「それで来る人ってどうなの」「転入者の質にも関わってくる」などと述べた。
3回程度開く予定で、初日は常任委の様子を調査。男性町議の聴取を経て審査結果を請求者に報告する。倫理違反があったと認められても、罰則はない。 (田淵浩平)