トヨタ自動車の様子が最近になってどうもおかしい。組織マネジメントにほころびが出始めている。
その最たる例が不正車検だ。トヨタは9月29日、全国の販売店4852拠点を総点検した結果、11社12店舗で車検作業で交換が必要な部品を交換していなかったり、検査データを書き換えたりしていたと発表した。
この不正車検はまず今年3月に愛知県で最大のトヨタ系販売会社であるATグループ傘下のネッツトヨタ愛知の「プラザ豊橋」で、続いて6月にはトヨタ系国内最大の販売会社で子会社のトヨタモビリティ東京傘下の「レクサス高輪」で相次いで発覚した。
このため、トヨタは7月から系列販売店を総点検し、その結果を9月29日に発表したのだが、不正車検はプラザ豊橋やレクサス高輪などを含めれば15社16店舗で計6659台に上る。
中でも悪質なのが...
【今週の視点論点】トヨタで不正車検やパワハラ続発 「章男流経営」劣化の危機/ジャーナリスト 井上久男
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