石破茂氏(自民、前)料理の幅広がり自信
 自民党幹事長や地方創生担当相を離れて無役となり5年。積極的に地方を回って永田町と現場の感覚のずれを肌で感じ、自らを戒める日々だ。

 「現場に出ることは政治の任にある者として極めて大事。この機会を最大限に生かしたい」と雌伏の時を糧にする。「地方から、鳥取から新しい日本の姿を築きたい」との念は一層強くなった。

 私生活でも、新型コロナウイルス禍で増えた在宅時間を活用する。カレーへのこだわりで知られる息抜きの料理は、レパートリーを拡充。自らスーパーに出向き、食材を買い調える。特に妻佳子さん(65)に振る舞ったサケのワイン蒸しは「大批判は浴びておらん」と控えめながら、出来栄えには自信を見せる。

 節制にも目を向け、トレーニング器具をおよそ10年ぶりに引っ張り出した。毎日15分間、汗を流し、体重は5キロ減った。議員宿舎の周辺でウオーキングに励むと2、3人から声を掛けられ、足を止めて対応することも。「もっと、しっかり対応したいけど、歩いている最中だしね。ありがたいような、つらいような」。有権者の激励には仕事で応えるつもりだ。当選11回。64歳。 (藤井俊行)

岡田正和氏(共産、新)理系で電気工作好き
 広島県で過ごした学生時代の2001年、芸予地震の被災者支援ボランティアに携わり、活動の限界を感じたことが政治を見つめる原点となった。被災者の声を聞き、政策立案に汗をかく共産党議員の姿に感銘を受け、入党。16年参院選で比例代表の候補になったのに続き、国政選挙に挑む。

 生活者の感覚を大事にする。鳥取県岩美町で妻未希さん(33)や昨年生まれた長女と暮らす。地元の岩美病院は長女が体調を崩した時、親身に相談に乗ってくれる存在だが、国は公立・公的病院の再編統合の対象として名指しした。「国民の命をないがしろにしている」と憤り、街頭で白紙撤回を訴える。

 大学で電子工学、大学院で高純度金属を研究した理系で、趣味は電気工作。自宅の太陽光発電機器は自分で組み立てた。310ワットまでなら「大半の電化製品は動かせる」と胸を張る。

 11年の福島第1原発事故で避難した福島県民から故郷を追われた悔しさを聞き、原発再稼働への反発を強めた。「地域の人に興味を持ってほしい」との思いを胸に、合間を見ては太陽光発電機器を点検し、再生可能エネルギー普及を願う。39歳。 (岸本久瑠人)