2020年4月、新型コロナウイルスの影響で松江市内の保育所にも登所の自粛要請があった。育休中だった私は家庭保育が可能だったため、自粛を決めた。もうじき3歳になる娘と、生後7カ月の息子と、3人で毎日どう過ごしたのか。試行錯誤の日々を振り返る。

 最大の課題は食事だった。当時、保育所の給食は食べていたが、家での食事はほとんど食べなかった娘。少しでも楽しんで食べてもらおうと、料理を皿ではなく弁当箱に詰め、室内にござを敷いてピクニック感を出してみたり、天気のいい日はベランダに出て食事したりした。

 毎日3食を用意し、食べさせ、片付ける作業を子2人がいる環境で続ける日々は、苦労の連続。幸い、夫の職場も分散勤務となっていて、別室ではあるが家にいてくれたので、いざというときは呼び出して子守をしてもらうなど、救われた。

 逆に、夫が仕事でビデオ会議アプリ「Zoom」などを使っている最中に、子が部屋に入っていくのを制止する仕事もあり、なかなか穏やかには過ごせなかった。

 娘は保育所でこそ昼寝できるが、休日は家で絶対に昼寝をしなかったので、これにも悩まされた。昼寝をしなければ、夕食時や入浴時に必ず眠くなり、かんしゃくを起こす。一方、0歳の息子は朝寝と昼寝が必須だったが、娘が騒ぎ立てるのでゆっくり寝かせられず、こちらも眠くてぐずりまくっていた。

 さらに、体力が有り余る2歳児が満足いく遊びは、家の中では不可能。「外出自粛」の文字が頭に浮かんではいたが、なるべく午前と午後の計2回は外に連れだして、自宅の周りを散歩するなどして体を動かした。外出時は弟はおんぶするしかない。9キロを背に担ぎ、疲れると抱っこをせがむ13キロも抱き上げ、乗らなくなった3キロの三輪車も合わせて計25キロを一手に引き受け、春の日差しの中を延々と歩く…。「一体、何の修行?」と思わずにはいられなかった。

 そんなこんなでなんとか期限「5月の連休明け」を迎えようとしていたころ、保育所からメールが届いた。そこには「自粛期間延長」の文字があった…。