新型コロナウイルス感染拡大防止のための自粛期間だった4月から5月にかけては、春とはいえまだ肌寒い日も多く、雨の日もあった。そんな日は散歩には出掛けられない。家のおもちゃや絵本では飽きてしまい、やることがなくなると、最終的に行き着くのが「テレビ・スマートフォン」と「おやつ」だった。

 たまたま買い替えていた最近のテレビはインターネットに接続でき、動画サイト「ユーチューブ」を見られる機能が付いていた。これが非常にありがたく、NHKの子ども向け番組が放送していない日中、お世話になった。家事や料理に集中したいとき、0歳が寝たので静かにしていてほしいとき、さらに母の私がちょっと休みたいとき、など…。気付けば半日テレビの前、なんて日もあり「これではいかん」と思いながらも、他の方法が分からなかった。スマホを持たせ、なかなか会えない祖父母や友人とテレビ電話をつないで、子の話し相手をしてもらったこともあった。

 さらに2歳の娘は、ちょっと退屈するとすぐ「おなかしゅいた~」と冷蔵庫に向かうようになっていた。だらだら食べていると虫歯のリスクも高まるから、なるべくおやつは時間を決めて、と自粛期間の初めごろは思っていたが、それもなし崩しに…。大人の私も、気分転換したくなり、ついつい一緒におやつが入っている棚をのぞいてしまう。

 テレビやスマホなどメディアの長時間利用に、おやつのだらだら食べ。自粛生活は「タブー」の連続だった。立て直したい気持ちがあっても、ぐずっているわが子を前に、その場しのぎを繰り返した。

 自分を責めつつも、コロナ禍では満足に外出もできない、在宅勤務中の夫もいて邪魔できない、家事もたまっている…。そんな状況下で「母と子」で「密室」にいて、規則正しく理想的な生活をしようとすると、ストレスはどうしてもたまっていく。子どもたちには申し訳ないと思いつつ、テレビをつけ、ちょっと子から離れ、台所に隠れて1人でお茶…。そんなちょっとした現実逃避しか、ストレス解消のすべがなかった。