食物アレルギー疑いのあった生後9カ月の息子は、2泊3日、入院することになった。アレルギーが疑われる食材を食べ、症状を確かめる「食物経口負荷試験」を受けるためだ。

 付き添う私も大変だった。新型コロナウイルスが既に流行していたため、院内への出入りは気軽にできず、付き添いは私1人だけ。面会も禁じられ、娘には3日間会えなかった。

 病室では基本的に大きな柵に囲われた子ども用ベッド上で過ごす。ハイハイであちこち動きたい盛りの息子は、狭いベッドの中では退屈し、ぐずってばかり。おもちゃや絵本もあったがすぐに飽きてしまい、ひたすら授乳するか、抱っこで窓の外の景色を見たり、廊下を散歩したりして、なんとか時間をつぶした。

 夜はそのベッドで母子一緒に寝る。大人は体を折り曲げないと横になれないし、寝返りは打てない。相部屋の他の親子の睡眠を妨げないよう気も使う。眠りも浅く、体はガチガチ。まるで夜行バスに乗っているような2晩を過ごした。

 食事は患者には出ても、付き添いには出ない。病棟にいる保育士さんに子を見てもらい、3食分の食事をまとめて院内の売店で購入。息子が寝ている隙に冷め切ったコンビニ弁当を食べた。寝不足に栄養不足。これが続けば体調を崩すだろうな、と感じた。

 試した食材は「小麦」「鶏肉」「卵白」の3種類だった。息子の場合、症状が出るのは食後2時間以降だったので、経過観察の時間も長めに取る。いつ症状が出るかハラハラしながら見守った。結局3品とも目立った症状は出ず、規定の量を守れば食べてもよいと診断された。停滞していた離乳食も進められるようになったが、油断は禁物。今後も慎重に食べさせなくてはいけないし、定期的な受診と経過観察が必要だ。

 相部屋は負荷試験の子が多く、症状が重くて小学校の給食をどうするか悩む親子もいた。持病やけがで入院している子もいた。自分のこと以上に子の病気や症状を学ぼうとし、付き合い方を模索する親たちは「同志」のように映った。