集団的自衛権の行使を可能とした安全保障関連法は29日で施行から5年となる。自衛隊が平時から米軍の艦艇や航空機を守る「武器等防護」は昨年、過去最多となり、日米の一体運用は常態化した。東、南シナ海で加速する中国の海洋進出の封じ込めを図ろうと、連携強化の相手は米国に加え、欧州やオーストラリアに拡大。防衛省・自衛隊では「安全保障環境は新たな局面を迎えた」との声が上がる。
太平洋の日本最南端・沖ノ鳥島周辺で昨年12月、日米仏の艦艇が集結し、敵の潜水艦に対応する想定で共同訓練を展開した。フランス海軍が潜水艦「エメロード」を出し、海上自衛隊は空母に似た形のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」、米海軍は駆逐艦「ジョン・S・マケイン」とP8哨戒機を投入...