<短歌>

 ◇北里短歌会(出雲市)

帰省せし女孫がつけたエプロンのポケにピンクの櫛の忘れもの 荒木れい子

警報の雨の過ぐれば猛暑なりおもい腰あげ吾は草たいじ 井上 育子

山陰に豪雨被害と報道され友人や子等の電話のうれし 吉川 京子

風蘭は天空からの贈り物甘い香りの白花愛でる 岡 ケイ子

ふたたびの激しい雷雨に戸惑いぬ避難の準備ひたすら急ぐ 古山 光江

身仕舞に心せかさるる日日なるに微睡さそうさみだれの音 室脇 久子

道路まで出水の土砂と瓦礫きて...